2024年10月 バルコニー下のポーチ柱の補修をさせていただきました。
築年数20年ほどの住宅、ポーチ柱は木のあらわしだったため風雨にさらされ劣化していました。
この柱の樹種は栂(ツガ)。木材のなかでも重硬で、耐久性に優れていてもやはり自然にはかないません。
新しい木材を持ってきて入れ替えれば早い話ではありますが、この栂の木はお施主様のこだわりであり
とても貴重な木なので、傷んでいる根元だけ切り落とし新しい木と継ぎます。
これは追っかけ継ぎ。
それぞれの木材を加工して組み合わせたのち、込み栓というものを打ち込み簡単には外れないようにします。
なかなかこのような技法を使う機会が少なくなりましたが、大切に残していきたいものです。
仕上に木肌を削り、見違えるようになりました。
ありがとうございました。